ハンター試験編

□4.走るのは好きじゃない
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急いで2人を追いかけた

『まぁてぇぇ!ゴン!キルアぁ!』

「げっ、ルイ⁈あいつ追いかけてきやがった!逃げるぞゴン!」

「えっ。う、うん」

『逃げんなぁ!』

こっから階段になったのも気にしない!
捕まえるのが先だ!

『つかまぁえたっ』

「「⁈」」

2人の肩をガシッとつかむ
ん?なんか、おびえてる?

「おまっ、ルイ!こえーよ!」

「はー。びっくりした」

『そんなに?』

「「うん、かなり」」

うわーショック。どんな顔になってたんだろ?

「それより、ヒソカはもういいのかよ」

うん?ヒソカ?

『え?なんでヒソカ?』

「だってキルアが、仲良さそうだから邪魔しない方がいいって」

ぱっとキルアを見ると、ニヤニヤしてた

『きぃるぅあぁ!!』

「ははっ!悪かったよ」

反省の色が見えないぞ、まったく…

「ねぇ、ルイ」

『なぁに?ゴン』

「なんでルイはハンターになりたいの?」

『……突然だねぇ、ゴン』

「うん。あ、ダメだった?」

『いいや、大丈夫だよ!えーと、仕事のためかな』

「仕事?」

『そっ!ライセンスがあるかないかだけで仕事の量が変わってくるの。まったく、困っちゃうよね』

「仕事……ってルイの?」

『あ……』

やっべ、ついしゃべっちゃった。別に隠す気なんてないけど、盗みなどが仕事なんて言ったら怖がられちゃうよなぁ〜

『う、うん!まぁね。仕事内容は秘密でっ』

「へ〜!わかった」

『ゴンは?』

「俺の親父、ハンターなんだ。親父が魅せられたハンターって仕事がどんなものか俺もやってみたくて!」

『へ〜』

「どんなハンター?」

「わからない!」

『は⁈』

「あははっ!おまえ、それ変じゃん」

「そうかなぁ?」

『どんなハンターかわからないのにそれになりたいとか。ふふっ。面白いねゴン!』

「もー、じゃあキルアはどうなのさっ」

ちょっと頬をふくらませて言うゴン
かーわーいーいー!!

「俺?俺もハンターになりたいわけじゃないよ。ものすごい難関だって聞いたから面白そうだと思っただけさ」

『難関って言われてたの?これ。楽勝じゃん!…あれ?』

よく見ると、ゴンの息が少し切れて汗もにじんでた
でも、私とキルアは汗1つかいていないし、息も切れてない…

「だろ。拍子抜けだよな」

『これなら、家にいた方がつら……何でもない…』

あっぶない。ついしゃべっちゃうとこだった
いや、別に隠す必要なんてないよね
もうカリュウ家なんてないから
でも…なぁ〜

「どうしたの?」

「最後まで言えよな」

『えー。やだなぁ』

「なんでだよっ」

もういいや。言っちゃおう


もっと…仲良くなりたいし……
友達ってやつになりたいし……
それなら、隠し事なんてダメだよね


『あのね、私の「見ろ!出口だ!」…あーらら』

私の話は他の受験生の声にさえぎられた
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