ハンター試験編
□4.走るのは好きじゃない
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走り出して、少し経った頃
ゴンが口を開いた
「霧が濃くなってきたね」
「あぁ、はぐれたらアウトだぜ」
『だね』
念使えば別だけどね
『!』
ああ、またヒソカだ
この殺気嫌いなのになぁ〜
なんか、ゾワゾワする
「ゴン、ルイ。もっと前に行こう」
「そうだね。試験官を見失っちゃうといけないもんね」
「いや、それよりヒソカから離れた方がいい。あいつ、殺しをしたくてウズウズしてるから」
『霧に乗じてかなり殺るだろうねぇ。ん?何キルアまで驚いてんのさ』
「……いや、なんでルイもわかったんだろって」
『あー、そんなことか。理由は簡単、私も同類だから』
「あいつと同類?そんな風には見えないよ」
『まぁ、見た目で判断しちゃダメってことだよ』
人殺しはあんなやつばかりじゃないんだからね!
「ふーん。レオリオぉー!クラピカぁー!」
なっ!
「キルアとルイが前にきた方がいいってさぁー!」
「どあほー!行けるならとっくに行っとるわい!」
「私達に構わず、先に行け!」
「えー」
「まったく…緊張感のないやつらだなー、もー」
『ふふっ、だね!』
でも、そこがおもしろい!
5.あーあ