進撃 第弐扉 [novel]

□怒ってくれたのは貴女だけ(リコ・プレチェンスカ)
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「すんません、寝坊しました。」
「...早く訓練に入れ。」

いつものように訓練に遅刻した俺を、咎める者はもう誰もいない。
上司であるリコ班長でさえ、一瞥して指示を出すだけだ。

原因は分かっている。
俺の実家が、駐屯兵団のスポンサーである商会なのだ。
そりゃあ誰だって強く言える訳が無い。

好き放題出来て、全く気楽だよ。

そうため息をついて、俺は訓練を始めた。
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