進撃 第壱扉 [dream]

□乾杯
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「ったく、お前の脳内はどうなってんだ。」
「...返す言葉もございません。」

二人は地図を見ながらマヤの自宅から兵舎まで歩いた。
リヴァイが先を歩いたら、ちゃんと5分で着いた。

「お前、調査兵団に入らなくてよかったな。外の地図はもっと読みづらい。迷っているうちに巨人に食われて死んでたぞ。」
「うぅ。」

昼食が終わった後、マヤは当番だからと例の鶏舎の様子を見に行った。
その間リヴァイは何をするともなく猫に懐かれたり、リハビリがてら近所を歩いた。

なので、兵舎についたのは夕方に近くなっていた。
兵舎には食事の他、兵員の憩いのため酒もあった。
幹部クラスのための部屋には、わりと高価なものもあり、遠くの飲み屋まで行かなくても済むようになっている。
休日なので兵舎は空いていたが、明日に備え戻ってきている者もいた。

「見ろ、兵長が女性連れてる!」
「うわ美人!」
「連れてくるってことは公に付き合ってるのかな。」

リヴァイはただでさえ目立つし、ましてや今日はマヤを伴っている。
二人は皆の注目の的だった。

「リ、リヴァイ兵長、やっぱり部外者は入らない方がよかったのでは...これじゃリヴァイ兵長に御迷惑が。」

ちぢこまっているマヤを適当に座らせ、リヴァイは酒を取りに行った。
マヤはいたたまれないのか手伝うと申し出たが、「俺のグラスがどこにあるか知ってんのか」といい置いてきた。
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