故に、私は恋をする

□キャンディー・マーチ
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「怖かったよね?試すような真似をしてごめんなさい」


「い、いえ!そんな、謝らないで下さいっ」


「......ふふ、そうですね。私は間違ったことは、していませんから」




 そうでしょう?首を傾げれば弾かれたように笑い出した春歌ちゃんの頭をもう一度撫でる。




「き、キノさんっ」


「なにか?」


「......その、手が」


「ああ、すみません。嫌でした?」


「いえ!嬉しいんです」


「......それは、良かったです」







心を許したようにニコリと笑う彼女に、6歳違いの妹を重ねる。




フワフワしてて危なっかしいところとか、そっくりかもしれない。







「春歌」


「っ!?」


「って呼んでも?」


「...!!勿論ですっ」


「ありがとう春歌」


「はい」









微笑ましい限りだ。姉妹なんて仲がいいのが一番じゃないか。










久しぶりというわけでもないけれど、会いたくなったな。











Level4 キャンディー・マーチ






(私たちすっかり蚊帳の外ね)
(なんか2人だけの世界ってかんじ)
(あー、やっぱりカワイいなー雪乃ちゃん)
(寿先輩?)
(キノちゃん!キノちゃんだよ僕ちんが言ってるのは!)
(レイジ五月蝿い)

 
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