フォレストノベル

□危険極まりない恋愛
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私の住む家は3階立ての3階端部屋。
ある意味こういう人間を匿うには都合良い。
でもさ。でもですよ。
私、これでもうら若き乙女ですよ。花も恥じらう21の。
それがこんな見ず知らずの、しかも殺人を犯した人間を家に上げるってどうなのさ。

「へ〜、結構広いですね。ここがお風呂ですね。こっちは…」

そして我が物顔で探索してるこいつもどうなのよ!!

「あっあの!」

ようやく口がひらく。

「おや、声出るようになったんですか?」
「あの、私絶対通報しませんからっ、だから、あの…」

出ていってくれ!!頼む!

「絶対、なんて言葉信用できません。とにかく、私があなたを信用出来ると思えたら去りますよ。ま、我慢してくださいね。」

我慢できるか―っ!!

「ところで”あなた”なんて呼ぶの面倒なんで名前教えてくれませんか?」

…本当に出ていく気ないよ、この人。

「……」
「おや、名前言えないんですか?」

くすりと笑う。
嗚呼。
こいつが殺人なんかするやつでなければぶん殴ってやるのに!

「…加奈。」
「言えるじゃないですか。」

加奈くん、とくすくすと笑いながら付け足した。
むか―。

「あ、あんたはっ!」
「はい?」
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