フォレストノベル

□死にたくなるような空
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生きたいか死にたいかといえば、どちらかというと死にたい方な俺だから、生きてる価値も意味も見出せなくて、きっと今死んでしまっても構わない。
むしろ綺麗な空を翔ぶように落ちていけるなら、しがらみ全部忘れて死んでいけるなら、死にたい。
…と、ガッコの屋上で空見上げてっとそんなことも考えてしまう。

俺ってばバチあたりー。


「馬鹿と煙は…ってよく言ったもんだよね」
「どういう意味だよ」
「テストの平均点が赤点ギリギリのお馬鹿な鈴木は、暇があると屋上に行くなぁって、意味」
「そんな俺と一緒にいつも屋上に来る優等生の加藤は、じゃあ何」
「さあ。やっぱり馬鹿なんじゃん?」


最近なにかってえと俺についてくる加藤は同じクラスってだけで友達じゃない。というか俺に友達はいない。
付き合いめんどくせぇもん。
加藤が何を考えて俺についてくんのか、さっぱり分かんねぇ。だけどそれも俺にはどうでもいいことだ。
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