部活*センセーション!
□第一の刺客
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「皆さん!見て下さい!」
突然叫び、扉の方に指を指す亮太。
全員が亮太を見た後、扉に目を向ける。
「きゃーーー!!!」
楓が恐怖でうずくまる。
「な、何あれ…」
全員が目を見開き、“それ”を見る。
「なるほど。あれが、“魔物”って奴だな」
雀がすぐに理解し、少し笑う。
そこに立っていたのは、とんでもない巨体だった。
全体的に丸っこくて、手足が生えた人間のような姿だ。
だが、顔はぐちゃぐちゃに潰れて、何より全身が青色だった。
雀は、ロッカーからほうきを一本取り出し……
「ほいっ。櫛名、パス」
隼人に投げつける。
「ええええ!!!俺が戦うの!?」
と言いながらも、ちゃっかりほうきを受け取る隼人。
「まあ、魔物から一番近いですからね」
またまた冷静に状況判断をする亮太。
「大丈夫だ!ゲームでも、最初にボスが出てくることはない!」
「それ、ゲームの話!!」
「グッドラック!」
「それ、死亡フラグ!!!!」