syuen no shiori short

□デート!take2!
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今僕は恋人と待ち合わせをしている。


本当は、もっと早くにする約束だったのだが、約束を取り付けて、浮かれまくった恋人は盛大はしゃいで、骨折し、今日まで延期した。というわけだ。


待ち合わせなんかしなくても、家が近いのだから、一緒に行けばいいじゃないかと思ったが、そういう問題ではないらしい。


そんなことを考えながら、歩いていたら、もうつきそうだ。


そこから、小走りで向かうと、C太はこちらに気づいたようだ。


「A弥、早かったね。」


「・・・・僕、待ち合わせ30分前に来たはずなんだけど。」


C太はこっちを笑いながらみてから、


「俺は1時間前!」


1時間も前からこの寒空で待っていたかと思うと、C太の爽やかな笑顔がとても怖かった。


「じゃあ、行こうか!」


そういって差し出された手を僕は露骨に無視した。


「ひどいよ、A弥・・・・」


公衆の面前で手を繋ぐ男同士がどこにいる。

思いながら、小指だけきゅっと結んだ。


「A弥、可愛いー。」


「うっさい、馬鹿。」
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