syuen no shiori short
□勉強だよ、
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「お邪魔、します。」
「はいよー。」
相変わらず、両親はまだ仕事なようで家には誰もいなかった。
A弥はなれたように俺の部屋へ向かう。
ちなみに監視カメラの映像モニターは隠してある。
「あいかわらず、なんか殺風景な部屋だね。」
A弥は皮肉っぽく言う。
わかりやすい挑発だ。
「A弥の部屋には負けるよ。」
というと、くやしそうにこちらをにらんだ。
俺がそれを笑顔で返すとすこし膨れっ面のまま無言で座り、鞄から勉強道具をとりだした。
「じゃあ、数学からやろうかな!」
ちょっと嫌そうな顔をしながらも、数学の道具を取り出して、準備を整えたようなので、
よし、やるか。