☆新撰組☆

□第四話
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星影学園の少し変わった生徒会、新撰組。
神月・土方・沖田・斎藤・原田・永倉…そして新メンバー近藤を加えて活動中。

放課後、目安箱は今日もナンパや悪戯でゴミ箱状態になっている。
中央にあるいつもの席では、宿題を終わらせようとしている廉斗と、それを見ている純也。その他のメンバーは、目安箱の中をチェックしている。

砂那「だぁぁっ!なんだよ、この悪戯の数はっ!!」

新メンバーも増えて、ますます有名になった新撰組。そしてすっかりラブレター入れになってしまった目安箱。年々増え続ける悪戯に、苛立ちも隠せない。
いつにも増して気が立っている砂那。話によると、どうやら彼女にフラれたようだ。

廉斗「彼女おったんや…。」
天音「素直になれないだけで、優しいからね。」

元々有名な不良グループとつるんでいたらしく、あまり好かれてはいない砂那。気も短くすぐにキレるので、勘違いする人も多いが、本当は優しい性格なのだ。
その証拠に、闇の渦に飲み込まれそうになった廉斗を助けてくれた。
そんな彼が逆らわないのは、天音が好きだからなんだとばかり思っていた。

廉斗(勘違いやったんや…。)

廉斗の勘の鋭さは、自他共に認める程。今まで外れた事はなかったからなのか、少しだけ自信をなくしてしまった。

倖成「お、パソコンでまともな依頼があったぜ。」

言われて、天音が内容を確認する。

天音「[狙われてる、助けて。近江]。」
砂那「アイツ、これくらい俺に言やぁ良いのによ…。」

砂那をフッたのはこの依頼人。この学園に来て付き合った人はみんな、「私を見てくれない。」と言い別れを告げる。




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