ブルースター
□06
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私とクロスは中国に到着しました!
【 06 】
中国の繁華街。
そしてそこの派手な建物の前で私とクロスはいます。
『目が…チカチカする…。』
ク「本来、ここはガキが来るところじゃねぇからな。」
『むぅ…。』
確かに見た目は小さい子供かもしれないけど、ガキと言われるのは嬉しくない!
むしろいや!!!
ク「(頬を膨らませやがって…。行動がガキだな…。)
おい、落ちないように掴まれ。中に入るぞ。」
『はーい!』
私はクロスの言葉に素直に返事をしてクロスの服をギュッと握り建物の中へと入った。
ア「お久しぶりですクロス様、ウィリア様。」
ク「ああ。」
『アニタさーん!!!!』
店の中に入ればここの主人であるアニタさんが出迎えてくれた。アニタさんは、アニタさんのお母さんの代から教団の協力者でもある。
私はクロスの腕から降りてアニタさんに抱きついた。
ア「ウィリア様、相変わらず可愛いですね?」
『アニタさんはまた美人になったの!!』
アニタさんに抱きついて見上げながら私は嬉しかったので自然と笑みがこぼれた。
ア「今日はどのようなご用件で?」
ク「旅の途中で寄った。
あと、船を借りたくて…な。」
ア「船、ですか?」
アニタさんがクロスになぜここに寄ったのか訪ねた。そしてクロスの船が借りたいという言葉にアニタさんだけでなく私も疑問に思い首をかしげた。
ク「詳しいことはまた後日説明する。」
ア「分かりました。マホジャ、クロス様とウィリア様のお部屋をご用意してあげて。」
マ「分かりました。」
一度視線を私の方に向けたクロスはすぐにアニタさんへと視線を戻し、アニタさんは私とクロスが寝れる部屋を用意してくれた。