ブルースター
□03
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ア「『……。』」
僕たちは見てはいけないものを見てしまいました。
【03】
『クロス、だね…。』
ア「師匠、ですね…。」
こんにちは。アレン・ウォーカーです。
姉弟子であるウィリアと食材を買いに街に出かけていました。
品質のいい食材を変えて喜んでいたウィリアがいたのでしが…
が!!
帰り道にふと前方に高身長の赤髪の人物を見つけました。
間違えるはずもないです、クロス元帥です。
そんなクロス元帥の腕にはケバい化粧をした女性がべったりとひっついていました。
『一週間も帰ってこないから心配してたら…何あれ。あんなケバいばばあにベタベタされて鼻の下伸ばしていてムカつく。』
となりから何やら黒いオーラを感じがかと思えばウィリアからオーラが出ていました…。
師匠、怒らせちゃいましたね…。
『帰る。』
ア「まっ、待ってください!!」
かえると言って家の方へと歩き出したウィリアを僕は慌てて追いかけた。
ちなみに僕たちがいま、借りている家は街から離れた森の中にある。
家に帰るためにしばらく歩いていたのですが…
ア「……っ!?!ウィリア…」
『わかってる。』
僕の言葉にウィリアが答えたと同時に、彼女の体を包み込むように光が現れた。
そして一瞬にして140cmほどしかなかった身長の彼女は160cmほどの女性の姿になった。
腰まである黒髪はそのままであるが、少しあどけなさの残る整った顔。
これが本来のウィリアの姿なのである。
僕たちは大量のレベル1のAKUMAに囲まれていた。
『アレンくん、下がって。』
ア「はい。」
彼女の言葉に僕はおとなしく後ろに下がる。怒っているウィリアのいうことを無視するとあとが怖いです。
(経験済みです…)
『イノセンス発動!
炎の騎士、ファール!』
ファ「ここに。」
イノセンスから出てきたのは金髪ショート髪に顔全体を覆う仮面を付け、鎧を身につけている炎の騎士であるファール。
ちなみにファールは、シャル同様ウィリアラブです…。
『AKUMAを焼いちゃって!』
ファ「姫の仰せのままに!」
そういうとファールは持っていた槍から炎を出しAKUMAに向かって飛び込み、槍で破壊していった。
数分後、見事にAKUMAは一匹残らず消えていた。
『いつもファールありがとう。』
ファ「また何かありましたらお申し付けください。」
ファールは僕たちに一度お辞儀をしてイノセンスの中へと消えていった。