ブルースター

□02
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非常に…ひじょーーーーに、まずい状態です…。










【02】





こんにちは。
クロス師匠に拾われエクソシストとして修行をして早数年…。
僕は今、非常にまずい状態です…。





「お嬢ちゃんかわいいなー?お兄ちゃん達と一緒に遊ばない?ケーキご馳走するよー?」

『………。』





ウィリアが3人の男達にナンパされてます!!!!!!!





『私、こう見えて19歳なんだけど…。』

「19歳?ははっ、早く大人になりたいってことかなー?」

『はぁ…。』





ウィリアのいうことを信じない男達に彼女は相当呆れているのか珍しくため息をついてます…。
でも確かにウィリアは19歳といっても信じられないと思います。
見た目(たまに行動も、と言うと怒られますが…)は10歳前後に見えますので…。

…ん?よく考えたらナンパの人たちもしかして…





『ロリコン…(ボソリ)』

ア「ですよね?」

『もーー!怒った!早くクロスのところに帰るーー!アレン、抱っこ!!』

ア「そうですね、早く帰りますか…。」





僕はウィリアを抱き上げて帰ろうとした…が、





「おいっ!そのお嬢ちゃんは置いてお前だけ帰れ!!」

『きゃっ!?!』





ロリコンの人たち(もう、この呼び名でいいです)はウィリアの肩を無理やり引っ張った。





「んな汚い手で姫に触るなあああああ!!!!!!!」





バシイイイン!!!





なんともまぁいい音が聞こえたではありませんか。
その音と共にウィリアの腕を掴んでいたロリコンは盛大に地面へと倒れ込んだ。





「姫えええ!!!大丈夫?汚れてない?汚れてないっ!?!?!」

『だ、大丈夫だよシャル…?落ち着いて?ね?』





僕たちの前に現れたのは紫色のショートカットをした身長の高い女性。
実はこの女性、ウィリアのイノセンスの一部である。





【魔女の本(Witch books)】
それがウィリアのイノセンス。
装備型でありイノセンスは通常本の形をしたネックレスになっており発動すると絵本になる。

イノセンスの本は大昔、とある国の姫が使っていた魔道書と言われておりその中には姫が契約した騎士や使い魔、魔女が入っている。
昔から代々受け継がれていたイノセンスでありどうしてウィリアが受け継いでいるのか僕は知らない。

ちなみに魔女の本に入っている騎士たちにはそれぞれ属性がついている。
僕たちの前に現れたシャルと呼ばれる彼女は闇を操る女騎士である。





 
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