アイデア置き場

□『異邦人対策局』(仮)
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 異邦人対策局。別の次元から来訪する人ならざる者を発見し、時には排除する特務機関である。その存在は一部の政府高官にしか知られていない。

 金曜日は週に一度の作戦会議の日。会議という名の「飲みニケーション」の日である。
 異邦人対策局は少数精鋭方式で動いており各班ごとに班長がいる。班長は上層部の命令に違反しない範囲で任務や班員への対応を自由に決めることができた。だから、うちの班、●班にとって金曜日が飲みニケーションの日なのは異常な事ではないのだ。それに、長々と酒を飲むわけではない。仕事が忙しくて時間が無い日は、班長が人数分の缶コーヒーを配って5分話しただけで作戦会議になる。そこが、世間でいう飲みニケーションと違うところだ。

 今週も金曜日がやってきた。今日は仕事が一段落していたので、班長の行きつけの店で夕食を取ることになっている。現地集合なので、一緒に任務についていた●夜羽と共に商店街の外れにある焼き肉店へ向かった。

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