這い鼠
□四
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急に引っ張られ体制を崩された
そのまま布団に倒された
『何すんだ!!』
「この傷芹沢さんか?」
その上に左之が覆い被さり身動きができない
『そぉだけどよっ』
色気のある顔が近いっ
「手当ては?」
鋭く土方さんとは別の腰にくる声が耳元でする
これが大人の魅力ってやつ?
『仲良くなった遊女にして貰った』
「へぇ…」
『お…おいっ左之』
ゾクッと嫌な予感がした
一旦身体を起こした左之の顔は飢えた風に見えた
『っ…』ズリ
「待てよっ逃げるな」
逃げようと身体をずらしたら逃げないように腕を捕まれた
『は放せっ左之!!』
「俺が怖いか?新八」
お前なんか変だそ!?
「細い腕だな…こんな腕からどうやったらあの剣さばきができる」ススッ
掴んでいた腕をうえになぞっていく
「身体も華奢…だが綺麗だ」
元々はだけているが肩から脱がされまた寝かせられた
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