這い鼠

□三
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「一くん!!新八さん!!」

『「ハァ…ハァ…」』


総司が駆けつけた頃には浪士たちは逃げっ後には血だけが残った


「大丈夫ですか!?」

『あぁ』

「とりあえず近藤さんに報告だ」

「あ……」


総司が何か言いたげだった


『どうした?』

「二人とも怪我はないんですね」

『俺らの血じゃないから心配するな』

「では浪士を斬ったんですね…」


総司はそう言って黙っていたっ
目が浪士たちが行った方向ばかり見ている

嫌な予感がした


『総司っ』ヒタ

「…」

『行くな』


剣先を首に向け今にも走り出しそうな総司を威嚇した


「いぃじゃないですかっ僕がヤられると思ってます?」


ヤられるわけがない…だが嫌な予感がする
総司が総司じゃ無くなる気がする


「新八っ斎藤!!」


にらみ合っていると土方さんらがきた


「新八っ刀を下げろっ二人とも血を洗え」




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