這い鼠

□三
1ページ/9ページ



『はぁじめ!!』
ガシッ

ビクッ
「…新八っなんだ?」


頓所近くを歩いていたら一がいた
気配を殺して驚かせると驚いたはしたがすぐに冷静さを取り戻した


『頓所じゃあまり話せなかったしさ…』


こいつにはなぜか正体がバレたから歳上面しなくて済む
バレた時はどうやって口封じをしようか迷ったがな


「髪が伸びたな」サワ

『まったく切ってないからねぇ』


1つ上である一は俺を弟の様に思っていてっ俺も兄の様に思っている


「壬生浪士組とみるが間違いないか?」

ザッ

『「!?」』


周りには長州の浪士がいた
ざっと五人か


「だったらどうする?」

『俺たちを斬るのか?』

「当たり前だ!!」

ダダダダ


一斉に斬りかかってきた

ここでいつもキセルで受けているが今はもぉない
代わりに刀で受ける


キーン


「くっ!!」


キセルと比べて軽く感じる


「ぅわぁあ!!」

「なっ!?」


カンッ

一の方に気が逸れている隙に弾き懐に入ったが…


『っ!』

ザシュッ

「あ゙ぁ゙…」


浅い…半歩引いてしまって息の根を止められなかった


『くそっ!!』


斬れないなら戦闘不能にすればいい!!

狙うのは手足っ生け捕りにすれば情報が入る




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ