這い鼠
□一
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ハァ…ハァ…
『やっ……』
目の前の血だまりに倒れる男性
"長倉新八"になるはずだった栄吉様
バタバタ
「栄吉様!!…貴様っ何をした"伊助"!」
『…いや…これは……お俺じゃっ』
否定しようとも血だらけの身体にてに持っている刀がダメにしている
「伊助…」
『旦那様っ申し訳ございません!!…っどうか命だけわ!?』ガタガタ
「でもなっ…」
『なんでもいたします!!』
拷問でもなんでもすればいいっとにかく死にたくはない
「なんでもするんだな…ならばっ」
ズシャ!!
『くっ…!!』
ポタポタ
頬に鋭い痛みがした
「これより…伊助は死んだっここにいるのは栄吉っ明日こやつは元服し名を"長倉新八"とする」
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