リクエスト

□Child degradation
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「結局、グレイに懐いちゃったわね」
「当たり前だ」


さっきまで泣いていたナツは今、俺の膝に乗ってミラちゃんに貰ったジュースをちゅーちゅーと吸って飲んでいる。


「ナツどうする? 2、3日で戻るってマスター言ってたんだけど」
「その前に、何でナツはこうなっちまったんだよ」
「あれ? 言ってなかったっけ?」
「聞いてねえ」


さっきはルーシィが慌てすぎて理由を聞けてない。
ジト目で見つめるとゴメンゴメンと謝ってきた。


「ナツってばマスターが貰ってきた若返りの薬をね、間違えて全部飲んじゃったの」
「もともと飲むものじゃなくて、少量を肌に塗ったりとかして使うもの、なんだけどね」
「それを全部飲んじまって、体と記憶まで若返っちまったのか」


全く人騒がせな奴め……
フゥ、とため息を零したとき、丁度ナツと目が合った。


「……………」
「……………」
「なんか喋りなさいよ」
「って言われてもな……どうした? ナツ」
「………あの、名前……知らね…」
「名前…? あぁ、俺の? 俺はグレイ」
「…グレイ……へへっ…グレイ‼︎」


………………
あぁもう……可愛すぎんだけど……。
なんでこいつこんなに可愛いの。

ぎゅーってしたい。
ぎゅーってしたいけど絶対ビビる。

理性でなんとか堪えていると、ナツの方から抱きついてきた。
ああダメだ。可愛すぎる。

それでも優しく! 優しく抱きしめた。


「グレイあったけーな! 裸なのに」
「あぁ? 裸じゃね……って! いつの間に服が!!」
「最初からだけど……って、絶対聞こえてないわね」
「二人とも楽しそうでいいじゃない」



それから3日後、ちゃんといつものナツに戻りました。



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