短い

□怖がりなキミ
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渋るナツをグレイが引っ張って(くっ付いて離れない)やって来たのがホテルの裏側。
街頭も無く、ただただ一本道が続いている。

「なんだ、一本道ではないか」
「ここの道ね、途中までは繋がってるんだけど途中から二手に分かれてるんだって」
「つかくれーな」
「ルーシィ灯りは?」
「さっきライト借りたんだけど、一本だけ」
「まぁ……こっちにはナツ居るから大丈夫だろ」

そう言ってグレイは未だにくっ付いているナツの頭をポンポンと撫でた。
無意識なのかナツは更にグレイに擦り寄る。

「…………………………」
「グレイ、顔……ニヤけてる」
「俺もうこのまま死ねるわ」
「バカ言ってないでさっさと行こう」

ルーシィが動き出したと同時にエルザとハッピーも続いて行く。
少し遅れてナツとグレイも。





暫く歩いたところでとうとう分かれ道の部分までやって来た。

「ではここで分かれるようだな。グレイ、ナツを頼んだぞ」

エルザはそれだけ言うとズンズン先へ進んで行った。
それを慌てて追いかけるルーシィとハッピー。
二人の待ってよーという声も遠のいて行った。

「ったく、………ナツ、ほら、俺たちはあっちだ」
「えっあっちょっと待て‼︎なんか木!木の枝‼︎」
「あ?あー、松明か……つかお前手に火出してたら良くねぇ?」

あ、そうか。と間抜けた声を出すナツ。
ナツの手に炎が灯る。

「ほら、行くぞ」

グレイが手を差し出せば、ナツは炎の灯っていない右手を繋いだ。

「さっさと行って終わらす。んで寝る」
「そーだな。今日は一緒に寝るか? ナツさんよ」

若干ナツの頬が赤く染まる。

寝てやってもいいと聞こえたのはきっと気のせいでは無いだろう。



end
よくある話。題名と内容が繋がって内容な気がするのは私だけでしょうか?

ただの妄想でしかないこの話。
実際ナツさんは怖いもの知らずなんじゃないでしょうか。
でも可愛い(`・ω・´)
可愛いは正義だよ

今回オマケが浮かばなーい……
浮かんだら追記で書くかもしれません
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