アンナチュラル
□半分の檸檬の片割れ
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序章
«ヒロイン像»
※設定が超絶めちゃくちゃでも大目に見てやってください。。。
高峯栞
28歳
168aの高身長
茶髪のロングヘアを背中の真ん中まで伸ばしてる関西人
人の懐に入るのが上手で、あの中堂系もたじろぐキャラ。
大阪医科大学医学科と並行して系列の薬学科を卒業後臨床化学技師の短大も卒業し、東京に上京。
生きてる人間にはあまり興味を示さず、死体に興味を持つ。
医者としての知識は普通かそれより少し上くらいだが、観察眼が鋭く細かな症状、現状から推理するのが好き。
新設したUDIラボに就職。いわゆるオープニングスタッフのため、誰よりも先輩である。
中堂のことを「系ちゃん」と呼ぶ唯一の人間。
中堂side
俺がUDIに就職したのは今から一年前。そこは既に1人の解剖医が居て、めちゃくちゃなスピードで死体を捌いてると聞いた。神倉さんのあとを着いていくと、10センチほどのピンヒールを履いて白衣の下にはタイトなワンピースを着た女が居た。
正直目を奪われた。絵になる。柄にもなく綺麗だと呟きそうになった。
そいつは俺を見るや、すっと立ち上がってにっこり笑った。
「どうも、新しい人?保夫さん。」
こいつは、神倉さんを下の名前でそう親しげに呼ぶ。
「栞ちゃん、新しい解剖医です。まずは助手として付けようか」
「や、ちょい待って。」
そう言って神倉さんを制す、栞と呼ばれた女。
「はじめまして、高峯栞です。お名前お伺いしても?」
一応敬語は使えるらしい。
「中堂だ」
「下の名前は?」
なんだこの小憎たらしい表情は。逆らえない、そんな圧力がある。
「け、系」
「けい?なんて書くの?」
「○○系の系だ」
「ほほー。ええね。なんやかっこいい。ほんなら、今日から«系ちゃん»て呼ぶね」
「意味がわからん」
本当に、意味がわからなかった。名前を聞いて、かっこいい?んでもって、系ちゃん、と呼ぶときた。理解し難い。
「意味?そんなん無いよ。私が系ちゃんて呼びたいだけ。中堂さんって長ない?」
というのは口実で、と付け足すこの女は、俺のパーソナルスペースに完全に入りやがった。
「呼ばれ慣れてなさそうな呼び名で呼んでみたかっただけ。けーちゃん」
俺は、全くと言っていいほどそんなキャラじゃないのに、こいつの言うことをのむことしか出来なかった。
それくらい、栞は魅力的だった。
そして、いつしか、栞のことを大事に思うようになった。
「保夫さん、系ちゃんは私より経験は豊富やよ。やから、私が系ちゃんの下につくよ。それに、この人の腕、見たいし」
そう言ってにっこり笑う笑顔に、完ぺきに落ちていた。