8月15日〜A&オリジナル
□主人のいない間に2
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ガッチャ―――ン・・・・パリン。
「・・・・・・・・・・・・ま、じか。」
ルンルン気分でお皿洗いをしてたのが一瞬にして割れた。
しかもよりによって、優ちゃんが「これはみなみにあげる」って言って買ってくれたお揃いのお皿のあたしのやつ。
まだ、優ちゃんのが割らなかっただけよかったけど、バれたら怒るよね?
『ただいまー。』
「あッ!おかえりなさい優ちゃん。」
『(クンクン)あれ、、、いい匂いする。』
「ごはん、作っておきました。」
『えぇ!?最高じゃん。あたしお腹減ってたんだよねー。』
【ご機嫌をとって怒られるのを回避しよう作戦】
優ちゃんの好きなものだけを作って、机に並べた。
敢えていつものお揃いのお皿じゃなくて、プレートにして。
『うん!おいしいかった!・・・・・ごちそうさま。あッ、今日ねフルーツ買ってきたの。食べる?』
「食べたいです。」
『みなみー。ちょっと来てー。』
「はーい。」
『いつものあのお揃いのお皿どこだっけー?
あたしのやつはあるんだけど、みなみのお皿見当たらないくてさー。』
「えッ・・・・・あっ、優ちゃん。今日はお揃いのお皿じゃなくてもっ、、、」
やばい。なんとかして説得しないと。
せっかくの作戦が失敗になる。
「あっ、、優ちゃんのお皿で食べようよ。優ちゃんのお皿に二人分盛ってさ…」
『みなみ。』
優ちゃんがしゃがんで中身を確認してるその袋には、新聞紙に包まれた割れたお皿の破片たち。
『ごまかそうとしたんだ?』
「ぃ、、ぃゃ、、」
『お皿割っちゃったからあたしのご機嫌とって、やり過ごして、明日にでも捨てようと思ってた。・・・・・違う?』
いつもの【ご主人様】になるときの低い声。
「ごめ、ん、なさい。」