リクエスト(8月15〜)
□指導係と優等生(ゆうこじ)
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麻「小嶋さーん。ちょっと来てー。」
『・・・・・なんですか?』
麻「来週からうちの支店に新入社員入ってくるんだよ。それで指導係を小嶋さんにお願いしたいなーと思ってさ。」
『なんで、、、陽菜なんですか?才加とかあっちゃんとか…』
麻「あーー、指導係は3年目以降全員が経験するんだよ。この支店で指導社員未経験は小嶋さんだけ。
まっ、新入社員OJTとか一番優秀な子だからさ、特に教えることはないと思うけど…支店の仕組みとか、モノがある場所とかいろいろ教えてあげて。」
なんか、ちょーやっかいなことに巻き込まれたんですけど。
指導係なんで絶対陽菜向いてないじゃん。
麻「ごはんとか誘ってさ、話相手になってあげるだけでいいからさ。」
支店長に言われたから断る権利もないんだけど・・・
「大島優子です!えっと……が、頑張ります////」
ぇ、これ22才?陽菜の2個下とは思えないくらい童顔なんですけど。
麻「優子、指導社員の小嶋さん。最初は小嶋さんのフォローとか他の人の雑用っぽい仕事から入ると思うけど頑張ってね。」
「は、、はい!!よろしくお願いします!!」
麻「んじゃ、あとよろしくー。」
は?なんも説明してないじゃん。他の社員の紹介とかは?
・一通り課の社員を紹介して
・何時にこの人にコーヒーをださなきゃいけないとか、
・休憩室や昼食時間
・通用カードの使い方とか、食堂の場所
『そんで最初は電話応対からなんだけど、これが電話のマニュアルだから最初はこれ見て。』
「はい。」
『後はなんか聞きたいことある?』
「ぇと、、ぁ、、あの小嶋さんのニックネームとかあったら////」
『は?』
「ぁ、、ぃぇ、ぁの///その方が距離が縮まりやすいかなーって。すいません…」
『陽菜のことは陽菜って呼んで。』
「優子ー。これ明日の会議で使うから50部コピーよろしくー。」
『ぁ、、はい!』
ほんと優秀だね。50部コピーとしか言ってないのに、律儀にホッチキスで止めてくれてる。
「このデータ作成正午までにいい?」
『はい!』