嫌いから始まる恋(こじゆう)
□脈は・・・
2ページ/3ページ
「やっぱりこじぱは笑った顔のがかわいいじゃん。」
『優子はちびでかわいいよ。』
「うげっ・・・上から見下ろされてそれ言われると・・・」
「ねぇ、せっかく神社あるしさ。
お参りしていかない?」
『いいよー。』
前回の身体触って怒られちゃったから、できるだけ触らないように。
でもはぐれない距離で…
カランカラン
(こじぱがあたしに振り向いてくれますように…いつか好きっていってもらえますように)
こじぱは何をお祈りしたんだろう?
「あたしはー、内緒かな。
こじぱは?」
『健康第一。』
「ははっ。確かにね」
恋愛のことじゃないんだ・・・
『もうすぐ、花火だよ?』
「あたしね、めーーっちゃいいとこ知ってるからいこ。
人も少なくて穴場なんだよ。」
『こんなとこ?こんな隅から見えないでしょ。』
「あたしを信じてよ。
見えなかったら、みんなと一緒に下で見よ?」
『んー。』
ここから絶対きれいに見えるはずなんだよ。