嫌いから始まる恋(こじゆう)
□デート
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公園で優子のシャボン玉をやる。
「シャボン玉なんて久しぶりー♪楽しい!こじぱとデートだから余計楽しい!
こじぱもやってみる?」
『・・・・・・そんなじっと見ないでくれない?』
「いやー、こじぱって横顔もかわいいなーって思って。」
幼稚園以来でちょっと楽しいかも・・・
「あーー!しゃぼんだまーー!」
「ほんとだ!おねーちゃんシャボン玉やってるのー?」
「やらせてーーー」
「いいよ。もうお姉ちゃんたちいっぱい遊んだからこれぜーんぶあげる♪」
「「「やったーー。ありあと!」」」
残りの半分と、丸々一個分の液を子供たちに笑顔であげちゃってるし。
『・・・・よかったの?全部あげて。』
「ぜーーんぜん。充分楽しめたし♪
それにあんなに喜んでもらえたらうれしいじゃん。
あ、カフェあるよ!ジュースでも飲もーよ」
「お金なんか使わなくったって楽しくない?こうやっていろんなお店入って、
あれ欲しい、これ欲しいって。
あ、さっきのパズルやってみない?」
『普通さー、外に何ピースでどんな絵になるか書いてあるじゃん。
これ、箱まっしろなんですけど。』
「わくわくするね♪完成して初めてわかるんだもん。」
優子の考え方って変わってる。
もくもくと20分くらい・・・・・・
《嫌いだったのに、いつの間にか好きになる。苦手だった人が、いつの間にか愛おしくなる》
完成したパズルに書かれていた文字。
綺麗な水色の背景と、雲。