嫌いから始まる恋(こじゆう)
□試合
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試合はほんとに互角だった。
敦「あたし佐江に乗り換えちゃおっかなー。ソフトの佐江ほんとにイケメンだもん。」
た「え、、ちょ、待ってよ敦子!////」
優子と佐江ちゃんはナイスコンビネーションだった。
今日知ったこと。
@優子は足も速い。
Aソフトの時は顔つきが違う。
麻「陽菜のために打つって宣言してたねゆっぴー。
でも今日の相手じゃホームランは厳しいかな。」
陽『約束したくせに。』
麻「陽菜が頑張れっていってあげたら?」
陽「・・・・・・・・」
あんなに笑ってない優子をみるのは初めてだった。
授業中は寝てるか、ちょっかい出してくるか、
陽『陽菜のために打つっていったくせに。』
たぶん、優子に打席が回ってくるのはこれで最後。
優子がちらっと自分のチームのベンチを確認する。
そして・・・・目が合う。
(頑張ってよ・・・・・)
優子がにやっとしたのが見えた。
キンッ!!!
優「だからこじぱのために打つって言ったでしょー??
見た?見てたこじぱー?」
陽『見てたから。』
優「こじぱが頑張れっていってくれたでしょ?あれが効いたね。」
陽『言ってないし。(でもあのとき、確かに優子のホームランが見たいって思った)』
優「えええーー!言ってくれたじゃん。
絶対聞こえたんだけどなー。」
陽『あっちゃんの声と聞き間違ったんじゃない?』
優「そうなのかなぁ・・・ほんとに聞こえたのにー。頑張ってよって」
陽菜が頑張ってなんて言ってないといえばわかりやすく肩を落とす。
陽『ちょっとは応援したかも。
それと・・・・・かっこよかった。・・・かも。』
優「え?!ほんと?!かっこよかった?
ねぇ・・・ねぇってばー。やったーーー!!」
明日がちょっと楽しみかも。
変幻自在でわかりやすい。
優「・・・・え?今笑った?
こじぱ今笑ったでしょーー!」
陽『笑ってないし。
あしたちょっとでもつまんないって思ったら許さないから。』