支配された櫻学園

□3 巻き込まれた友人
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理佐『敦子さん』


敦子『…調べた?』


理佐『はい、2年A組でした』


敦子『ちびっ子も?』


愛佳『同じだったよ。2人とも優等生だ』

あれからすぐに敦子の命令で、2人のクラスを調べたところ2人ともA組。
今年から校長が替わり、校長の方針により、どの学年も学力順にA組からF組の編成となっている。


ちなみに4人ともD組。頭がいいわけではないが、めちゃくちゃバカな訳でもない。菅井、小林、梨加もなぜだか4人と同じクラスであるのはきっと偶然ではない。

敦子『ちびっ子にはあんまり手荒なマネするな』







すべての授業が終わり、足早に部活へ向かうモノや帰宅するモノ、教室でだらだらしているモノなど様々だ。


愛佳『こんにちわ』

2年A組に向かうと目的の人物はすぐに見つかった。


松田「…わたしに用事ですか?」


理佐『友達と待ち合わせしてて、ちょっとだけお話しない?』


松田「今から塾なんですけど!」


愛佳『んー…15分だけ。ね?』


松田「お断りします!」

学校指定のバッグに教科書類を詰め込み、2人を無視して帰ろうとする彼女。しかし、理佐がカバンの取っ手を掴み引き留める。



理佐『帰る?別にいいけど、キミの友達のひかるちゃん?アノちびっ子の。今、ウチで預かってるんだよねぇ……』


愛佳『じゃーん!今頃、上にいる2人にキャンキャン啼かされてるかもなぁ…』

愛佳が見せたのは、轡をされて裸で大の字に縛られている友人・ひかるの写真。思いがけない事態に、目を見開き愛佳に掴みかかろうとする。


松田「ひかるに何したんですか?!」


理佐『大丈夫大丈夫、彼女すっごくいい子で痛いことはされてないはずだだし。』


愛佳『どぅ?一緒に来る?』









ひかるは生徒会の用事があった松田より先に帰りの支度をしていた。人一倍小柄なひかるの姿は1度しか見たことのない茜でもすぐにわかった。



茜『キミ…会長さんのお友達だよね?』


ひかる「…っ!?どぅわっ!…こ、こここんにちはっ」


茜『ちょっとだけお話いい?』


ひかる「ぃ、ぃぃぃえっ自分はだいじょうぶ、、で、す」


茜『そんなに怖がらないでよ。急に殴ったりはしないし。』
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