4周年記念リクエストA&新年度リクエスト
□手が妬ける妹(まりあつ)
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「敦子。・・・・・体調悪いんでしょ?」
『ちがう///悪くないっ、、、げほっ。』
「嘘。ほっぺ赤いし。・・・・やっぱり少し熱ある。」
『病院やだっ、、、、』
「病院は行かなきゃダメだって。そもそも医者のあたしが、妹の熱ほっといたらなんて言われるか…」
『早く寝るからぁ////お薬もちゃんと飲むからぁ。』
「絶対薬飲んで、それから温かい格好すること。」
妹の敦子は昔から風邪を引きやすくて、
医者になったあたしがいつも気づいて、
病院に連れていったり
今日みたいにどうしても嫌がる時は薬を飲ませて安静にさせる。
「けほっ・・・・」
『敦子おはよう。』
「ぉはよ。」
ん?いつもだったら「麻里子おはよう。寒いね」とか言ってくるけど………
もしかして、、、また?
「けほっ…はぁ、、、」
『敦子、熱あるでしょ?』
「っ・・・・・・・・・」
『そんな顔してもダメ。今日は病院行くよ。』
病院嫌いな敦子。
一本点滴打ってもらうだけでも全然違うんだけどなぁ……
『治ったらお説教だからね。毎回毎回、お姉ちゃんに隠さないで。どうせ顔色みたらわかるんだから。』
「・・・ごめんなさ、い…」
あたしが使ってる聴診器で簡単に心臓音をチェックして、
舌圧子でのどの腫れを見たことをお医者さんに伝える。
詳細な情報ありがとうございますって言われたけど、篠田医者だしね一応。
《はい、のど開けてー。熱だと思うけど一本点滴しとく?》
『お願いします。ブドウ糖強めのやつで。』
「・・・・ス――――――、、ス――――――」
『じゃあすみません。別室で待ってます。』
《終わりましたら連れていきますね》
身体が弱いのは仕方ないんだけど、病院が嫌いだから体調が悪いのを隠そうとするからダメだよね。