調教師

□対面
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「調教師の篠田です。
麻里子って呼んで。」



そんなに怖い顔しないでよ。
キッとあたしを睨みつけるような目つき。



まぁ、起きたら知らないところにいたら警戒もするか。



「横座っていい?」



『・・・・・もう座ってんじゃん。』



「ははっ、そうだった。」




横に座ったらちょっと横にずれて座りなおされた。
そんな警戒しなくたってまだ何もしないし。








「一応状況確認しとく?
敦子ちゃんがなんでここにいるかとか、これからどうしていくかとか。」



『・・・・帰る。』




「帰れないじゃん。売られちゃったんだもん敦子ちゃんは。」



『っ!』












「2億円でね、とある男の人に買われることになったの。まぁおっさんじゃないだけましって感じかな。

あたしは、敦子ちゃんが男の人の好みになるようにいろいろ教えていく役目。
要は買ってくれる男の人とうまくセックスするために指導するのがあたし。」




「それから、トイレはあそこ。」



『は?ばかじゃないの?』



「残念だけど・・・ほんとにあそこ。おまるのシーツは一日一回あたしが替えるから。」



『お腹痛くなったらどうすんの』



「んーー、あそこに跨ってするんだよねー。」



『・・・・最悪、最低。』



「それからもう一つ残念なお知らせなんだけど、一日に一回もお腹痛くならなかったら浣腸しなきゃいけないんだよねー。

ま、健康状態チェックのためだからさ。」




あたしだって、人に浣腸とかしたくない。



「それと、買われる男の人浣腸好きみたいでね。
これも残念だけどトレーニングに含まれてます。」





『・・・・・・・・・・』
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