嫌いから始まる恋(こじゆう)
□勇気
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あれから、しばらく優子からの花火のお誘いがないか気になってメールをこまめにチェックして・・・陽菜らしくない。
『もしもし!』
「うわっ、、、こ、こじぱ?」
『うん。』
握りしめてた携帯が鳴ったと思ったら着信で慌ててでる。
「あ、、あの、ね再来週の日曜とか空いてたりする?」
『うん。』
「もしよかったら…『待って。』
「へ?」
『陽菜が言いたいから待って。』
再来週の日曜と言えばあれしかない。
『優子、来週の花火大会陽菜といこ。』
「ぅ、うん!まじかー、、やったーー!こじぱからのお誘いだーー!!」
『優子もその話じゃなかったの。』
「そうだけど!こじぱから言ってもらうのと、あたしが誘うのじゃ嬉しさが違うんだよ!
やったーーーー!!」
電話越しにぎゃーぎゃー煩い。
『うん。』
「じゃ、じゃぁゆかた・・・」
『は?』
「浴衣で来て!お願い!」
『優子も着てくるならいいよ。』
優子の純粋さや、誰にでも平等に優しいところ、
喜怒哀楽が激しいところがいいのかも。
ちょっとだけまた楽しみが増えた。