青いひよこの夢

□戦時中五次
2ページ/6ページ

また、戦争が始まった
五エ門にはすぐに召集がかかった道場の弟子達にも
すぐに俺にも召集はかかるだろう
いつもの幸せな優しい日常が壊される嫌だった…けど政府には逆らえない五エ門が戦場に行く日俺は五エ門にはわがままを言った子供のようなわがまま五エ門は笑って俺のわがままには応えてくれなかったが約束をしてくれた
「行くなっ五エ門っ行かないでくれ」
「次元」
「お願いだから行かないでくれ俺の勝手なわがままだってのはわかってるでもっ」
「次元、某とてお主と離れて戦には行きたくなどないだがこれは国の戦仕方の無いことだ、だがな次元某は絶対に死んだりはせん絶対に帰ってくるまたお主と一緒に暮らしたいこれは約束だ」
「約束?」
「あぁ約束だ石川家の男子は絶対に約束は守る」
「なら俺も約束する俺も生きてここに帰ってくると」
「あぁ」
「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ます指切った」」
「ほら泣くな次元笑ってくれお主の笑顔で拙者を送り出してくれ」
「んっ分かった泣かねぇ」グシグシ
「それでは行って参る」
「あぁ行ってらっしゃい」
五エ門が見えなくなるまで笑顔で見送った…でも見えなくなるとまた涙が溢れてきた
「嫌だっ何処にも行かないでくれない…五エ門」
あぁ五エ門と出逢ってから俺は泣き虫になっちまった
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ