青いひよこの夢

□野良狂犬と王様
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「かはっ...!!ぐっルパッ!!」
腹を蹴られる。何度も、何度も何度も。
次は顔を。執拗に何度も殴られる。
そしてルパンは俺を押し倒して足で俺の首を喉を踏みつけた。
息ができず苦しくてもがく。
が、ルパンは気に入らないのかワルサーの銃口を向け、撃った。弾は俺の顔、横ギリギリを掠めコンクリートにめり込んだ。
ルパンはもがくのを止め大人しくなった俺を見て笑った。
「Good,boy...次元」
やっと足を退けてもらい起き上がろうとすると、強い力でコンクリートに叩き付けられた。
「誰が動いていいって言った」
ぞっとした。恐いと初めて思ったかもしれない。
ルパンはワルサーの銃口を俺の口に突っ込み
「舐めて」
と言った。いや命令されたといったほうが正しい。俺は首を振った。ワルサーを口から吐き出す。ルパンはつまらなそうな顔をしてワルサーの銃口に絡んでぬれぬれと光っている俺の唾液を見せつけるように舐めとった。

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