青いひよこの夢

□泣くな
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『ねぇルパン何で泣いてるの?』
すっと目を開ける天井が見える辺りを見回すぼーっとする横を向くと隣ですやすや眠る愛しの相棒何か夢を見たあまり覚えはないけど女がいつかこの手で殺した女が過去の俺が愛した女が問いかけた
『何で泣いてるの?』
俺は泣いてなんかない…1度だって泣いたことはない
もぞもぞと隣で寝てる次元が動く
「ん…ルパン…?」
あ、起こしちゃったみたい
「あ、ごめん起こしちゃった?」
ぼーっと俺を見てた次元が俺に言った
「…ルパン…泣いてるのか?」
えっ次元はそれだけ言って寝ちゃった何で次元までそれ言うかなぁ?そっと自分の顔に触れてみる涙は出てなかったけど何故だか悲しかった何故かはわからないけどすごく悲しかった
「次元」
次元は俺の隣ですやすや寝てる次元が俺を抱き締めてきた多分枕と間違えてるんだろう
「ルパン…泣くなぁ…俺が…いる」
慌てて次元見るすやすや寝てる次元すごく安心した何故だかすごく安心したぽろぽろと涙が溢れる次元に抱き締められながら俺は泣いた
「るぱぁん…よしよし…」
次元の寝言…分かって言ってるのか?起きてるんじゃないのか?
次元ありがとう
瞼が重い瞼を閉じる次元の腕の中眠る
あの女が夢に出てきたのはわからないけどありがとう俺は多分もう泣かないよ
もう俺には大事なものたくさんこの手にあるから

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