拍手ありがとうございます(*´∇`*)

ここから下にスクロールしていただくと、レンマサの短編すぎる小説になります。








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「聖川の髪ってさ、これ、どうなってるの?」

「なんだ いきなり」


学生寮のソファーで本を読んでいた恋人にちょっかいを出そうと思い立ったレンは、自分もその横に腰掛け、目線を下げて集中している真斗の髪に指を絡めている。

と、なんとなく思ったことを 問いかけてみた。


「いや、何て言うか いつも思ってたんだけど、何でこんなに『サラッ』としてるのかなと思っててね」

「生まれつきの髪質のせいだろう。今更何を言う」


パタン、と 持っていた本を閉じた真斗は、不思議そうな顔をして レンの方に向き直る。

その間も、レンの指は真斗の髪を撫で続けていた。


「まぁ、そうなんだけど。ただ、手入れとかしてるように見えないからさ」

「人に見せるようなものでもないからな」


相も変わらず 首を傾げ、「何を言いたいのかわからない」と言いたそうにしている。

そのうち、思い出したよな素振りで 小さく目を見開いた。


「...でも......」


控えめに声を発すると、真斗は レンの襟首に手を回し、そのまま そのオレンジ色の髪を鋤く。


「...俺は、...この髪は好きだ...と思、う...」

「...え......?」


真顔で聞き返す。
普通に聞こえなかったのだろう。

真斗は レンのその反応に驚き、思い切り飛び退く。


「ごめん、聞こえなかった。 もう一度言って」

「...! 何でもない!」

「えー、いいじゃん。」


そう言いながら 詰め寄ってくるレンの口元は明らかにつり上がっている。

ニヤニヤとした笑みを隠そうともせず、真斗の顔を覗き込む。


「き、貴様 聞こえていただろう!」

「さぁ? なんのことかな。 それより 何て言ったの? もう一度言ってよ」

「うるさい! なにも言ってないと言っているだろう!」


真斗は『プイ』と顔を背けてしまった。
拗ねてしまったのだろうか。

その様子に レンはやれやれ とため息を吐くと、真斗の頬に手を掛け、自分の方を向かせた。

振り向いた真斗の顔は、気まずいような 恥ずかしいような表情で、心なしか紅くなっている。


「じゃあ 代わりに俺が 言ってあげる」

「...?」

「俺も、好きだよ。 髪だけじゃなくて全部。 って、そういうこと」


咄嗟には反応できなかった真斗も、状況を理解するにつれて 更にどんどん紅くなっていく。


「い、いきなり何を言う! 」

「あれ? 違った?」


先程までは 多少戻っていたレンの笑みも、再びニヤニヤとした 妖しいそれになっていた。


「当然だ! そのようなこと言った覚えはない!」

「そう? じゃあ『俺は』何度でも言ってあげる。 聖川の全部が好き。 愛してる...」

「...!」


レンが柔らかい笑顔で そう嘯き、そのまま真斗を腕の中に閉じ込めた。

一拍遅れて真斗が暴れだす。
しかし しばらくすると、諦めたように おとなしくなり、レンに体を預け始める。


「...で、聞こえていたのか?」

「ん?何が?」

「うっ......。何で...もない......」


まさか 墓穴を掘るハメになるとは思わなかった。

「どうしたの?」と言って顔を覗き込むレンから逃れるように、真斗はレンの肩に顔を埋めた。











とにかく二人をイチャイチャさせたくて、こんな文章になりました(´ω`)

あ、ちなみに あのときのレン様は 真斗の言葉をバッチリ聞き取っておりましたf(^^;

だからこそ 真斗に絡むレン様がいいなぁ...と(*´∇`*)

そんなレン様に翻弄される真斗もいいなぁ...と(*´∇`*)

そんな感じの短編すぎる小説でした。







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