violet
□藍色の華@
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元々 立場が違っていた訳だから仕方ない。
初めて会った時から知っていただろう。
近づいてはいけない。
話しかけてはいけない。
一緒にいてはいけない。
触れ合ってはいけない。
...なんて、本心だったのか?
だからいなくなった?
いつの間にか俺の前に現れたと思ったら、今度はいつの間にか この腕の中から消えて行くというのか?
そうか。
なら、俺は何度でもお前を捕まえてやろう。
例えお前が俺を忘れても、お前の全てを捕まえてやろう。
もしその時が来たら、お前は俺を忘れていてもいい。
勝手な行動を起こす俺を憎んでも構わない。
俺にはなにも残らなくていい。
ただ 一つだけ。
お前が愛されているということだけはわかってほしい。
今、目の前にお前の姿は無いけれど。
でも、世界が回って 輪廻が巡る時にでもおしえてやる。
だから、今はさよなら。
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