violet

□藍色の華@
1ページ/4ページ








_______ _ _




元々 立場が違っていた訳だから仕方ない。




初めて会った時から知っていただろう。



近づいてはいけない。



話しかけてはいけない。



一緒にいてはいけない。



触れ合ってはいけない。




...なんて、本心だったのか?




だからいなくなった?



いつの間にか俺の前に現れたと思ったら、今度はいつの間にか この腕の中から消えて行くというのか?




そうか。




なら、俺は何度でもお前を捕まえてやろう。




例えお前が俺を忘れても、お前の全てを捕まえてやろう。




もしその時が来たら、お前は俺を忘れていてもいい。



勝手な行動を起こす俺を憎んでも構わない。




俺にはなにも残らなくていい。





ただ 一つだけ。


お前が愛されているということだけはわかってほしい。





今、目の前にお前の姿は無いけれど。



でも、世界が回って 輪廻が巡る時にでもおしえてやる。





だから、今はさよなら。

































.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ