BLUE
□不隠な影
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毎日毎日
瀬居は私を迎えに来てくれる
『私なんかといても面白くないでしょ』
「え、ぜっんぜん楽しいって!
ニカッと彼は笑ってみせる
街で
女子が噂のように友達に言った言葉が聞こえた
「…ねぇ、また“青鬼”が“紅姫”探してるんだって」
「えー?」
「私の彼氏も被害にあったの…“青鬼”ッ無差別なんだって…すごく 怖いんだけど」
……青鬼が?
無差別…私、紅姫と会うまで…関係のない人とまで巻き込むの…?
「…紅姫?」
瀬居が不思議なように私の顔をのぞきこむ