ブラコン

□初めての体験
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「(ピンポーン)梓〜、入るよ〜」

自室で台本の練習中、急にチャイムが鳴り椿がドカドカと僕の部屋に上がってきた。

「梓〜!!会いたかったよ♪」

そう言うと、抱きついてきた。

「ちょっと、椿。・・・僕部屋に上げるなんて一言も言ってないんだけど。
しかも僕鍵かけておいたのになんで入れてるの?」

「え・・・と、・・・この前梓ン部屋泊まった時会ったじゃん?そん時、夜梓すぐ寝ちゃってつまんないから部屋の中あさってたら、スペアキーが
出」

「何勝手に人の部屋荒らしてるの」

「う・・・」

僕はため息をついた。
自分勝手でお調子者。それでもれっきとした僕の兄、しかも双子・・・。

「で、何しに来たの?」

「おおっ、そうだった!!」

僕の問いかけで、自分が何故ここにいるかを思い出した椿。

「あ〜ずさっ!!大好きっ!!」

「わっ」

椿は部屋に入ってきた時よりも激しく僕に抱きついてきた・・・というか、その反動でバランスを崩して僕は自分のベッドに 押し倒された。

「ちょ・・・椿重いよ!!」

椿の体重が僕にかかる。

「ああ、ごめんごめん。梓チョー好き!!」

僕に優しく微笑む椿。・・・でも何かいつもの椿と違う様な。

「椿、どうしたの?何かあった?」

「え〜?別に〜?何も無いよ。でも・・・すっげー梓とえろいことしたくなった!!」

「はっ・・・?んっ」

僕と椿の唇が重なった。肩に置かれた椿の手に力がこもる。

「椿っ!!」

「おっ」

力一杯手で椿を押し返した。

「何かあったのかって、答えになってないんだけど?」

「・・・言わなきゃダメ?」

「当然でしょ。いきなりキスされたのに理由も無しなんて、納得出来ない」

「うん〜・・・大したことじゃないんだけど。・・・今度あるアニメがこれまたボーイズラブ系なんだよね〜。で、練習してたら・・・梓とヤりたくなった!!
ってことで、俺の相手になってよ(プチ」

「か、勝手に人の服脱がせないでよ」

「いーじゃんいーじゃん、ちょっとくらい
台本読んでも、ヤってる時とかの気持ちとかよく分かんないし。俺の練習に付き合うと思って」

「そんな事言ったって・・・」

「大丈夫。優しくするよ?
俺、男とは初めてだけど・・・自信あるから!!(ペロ」

「んはっ」

服のボタンを外し終わり、椿は僕の身体を舐め始める。

「ちょ・・・やめっ・・・あっ」

「おっ!?なになに梓!!乳首感じちゃう!?」

椿は嬉しそうに笑う。
何がそんなに喜ばしいのか・・・。

そのまま僕等は一夜を明かした。
自分にとっても、椿にとっても初めての体験。
この日、僕達は兄弟という壁を越えた。
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