勇者さんの旅路。
□ランファンペルデュ4
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「そういえば泉は1人でじゃなきゃ行っちゃいけないって、あのお嬢様が」
「メロちゃんが〜?」
何故か膝を抱えて座っている。
「僕達には関係ない所だって。でも、アイはそっちに行ったんでしょ?」
「んー」
口にサンドイッチ詰め込んだので頷いてみせた。
腹が破裂しそう。
「でも……もうそこに居ねぇんじゃないの」
「んわ〜っ。ど〜しよっか」
テーブルに顔を伏せて、手をパタパタして叩き始める。
タンタンと音を立てる両手を、
「ん」
握るユキ。
「んぉ?」
それに少し驚いたのか、顔をあげるパルテ。
「ビリビリする」
「ユキちゃん、手冷たいね〜…」
「寒ぃから」
「心が温かいんだね〜」
手を掴んだまま、そう言ってはテーブルに突っ伏した。
「パルテはあったけぇから、冷たい人なんだな」
「あたしはそんなことないも〜ん」
「お前らどーしたよ」