勇者さんの旅路。

□ランファンペルデュ3
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「あなた、匂い辿るとか言ってらしたけど……本当にわかるんですの?」

「うん、大丈夫だよ。僕、鼻と目は良いからね」

「いや、良くてもこの人の人数ですのよ」


メルフェスとメロティアは、広場を出て少し立ち止まっていた。

というのは、メロティアがこうして何回も同じ事をメルフェスに聞くからである。


「僕が信じられないなら、手分けする?」

「そ、それじゃあ危ないじゃないですのっ!誘拐が多発しているのでしょう?」

キトが出て行った広場の入り口付近で、
お嬢様が不安を覚えたのだ。

それを、

「だからー、不安なら残ってなよー。僕1人で大丈夫だもん」

「行きますわよっ」

先程からこの様子。


広場を中心として、その付近は人通りが多い。

そんな大勢の人の中から、キトの匂いを辿る。

メルフェスは、そんなことをしようとしている。


「大丈夫だよ。僕は普通の人より少し優れてるからね」

「そんなの私だって?優れていますし?魔法使えますし?ふんっ」

「もういいから、わかったから、行こうよ。ユキが大変なんだってば」

「わかりましたわよ。ついて行くので歩きなさい」

「誘拐されないようにね。されてても、助けないから」











「え……っ」
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