勇者さんの旅路。
□ランファンペルデュ２
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「あいよ。でもそっちの兄ちゃん、大丈夫かい？」
「無理無理無理だってんだろっ。人の話聞けよ」
少し太ってるおじさんが俺を見て、心底心配そうだ。
「大丈夫だよ、おじさん。気にしないで」
いや、気にしろよ。
無理だって言ってんじゃん、エルメナーム来る前に俺、頑張ったじゃん。
足捻っただろ……
「むーりだって！俺まだ、剣の使い方わからないってばっ」
「これ、何J(ｼﾞｭｴﾘｰ)？」
「210Jだな、報酬はこれ以上に貰えると思うぞ」
「だからぁ、人の話聞いてぇってばぁ」
「キトが変になっちゃった……」
「はい、金」
そう言ってきちんとおっさんに、お金を払うユキ。
俺の話を一切聞いてくれないんだけど、おい。
「毎度あり！兄ちゃんも頑張れよっ」
ニコニコと言ってくれる……
「………大丈夫じゃね」
「お前はな」