勇者さんの旅路。
□出会いの始まり
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部屋に戻った頃には、煙もおさまってきた。
一体朝から何をしてるのかと思えば
この村で唯一の錬金術を得意とするばぁさんが、
どうやら、錬金失敗したようで
鍋やらがひっくり返っていた。
周りの人々もー………
あー、うん。
慣れてるよな、ビックリしないんだね、うん。
何て光景を後にして、着替え、
まとめた荷物を確認してみた。
必要なものは揃ってる。
あまり荷物を重くしたくないわけで
最低限の物しか詰めていない。
ダダダダダダダダダッバンッ
勢いよく階段をかけ上ってきて、
ドアが壊れるんじゃないかって程の勢いで
ドアを開けたのは、俺の姉。
「早く出てくなら出ていきなさいよっ!
おいてかれるわよっ」
「誰にだよ………」
「え、他の新人さんに………」
「……学校じゃないし、大丈夫」
仕方ないからひとまず下へ降りた。