勇者さんの旅路。

□ランファンペルデュ5
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「あぁ〜君ぃ!」

げ……

「あら?またお会いしましたわね」

「メロちゃんだっ」


宿に入るなり、騒がしい……

ついさっきまで一緒に居た、
メロティアとケイトさん…………まではいいんだ。

「まぁた会ったねぇっ」

パルテ並のテンションで肩に腕を回してくる、この男。


俺がエルメの泉に向かおうとしているところを、声かけてきた人だ。

忘れかけてたし、2度と会うこと無いとか思ってたのに……っ。

「誰」

「いっででで、もぉ〜お、れ、ちゃ、う、だ……ろ?」

「……っ」

「ぬぉ……重い…」

この男の腕を捻り上げたユキが、
今度は倒れかかってくる。


背中に重い大剣を背負っているわけだ、
ユキとかもたれかかってくるとか、潰れそ…

「こらこら……キルノもやめなさい」

「えぇ〜?だってコイツが悪くねぇ?」

「いや、やめときなさいって」

ケイトさんが苦笑いを浮かべている。

そんな事より、ユキが、重い……











「ユキちゃんに〜…何した…?」

「ころ……怪我したくなければ、早く戻してよ」

やだ、この2人、目が本気……
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