勇者さんの旅路。

□アプファルート
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パルテが言ってた
冒険者ストリートの図書館を目指して、


俺達は冒険者ストリートに来た。



わけなんだけど………

「図書館ってこんなに必要か?」

今まで歩いてたけど、六軒ぐらいスルーした。



「どこの図書館のこと言ったんだろうね」

道を左右きょろきょろしながらメルフェス。


「無闇に図書館に入っても、すれ違ってしまうかもしれませんしね」


冒険者ストリートは露店街を出て、真っ直ぐ歩けば入れる。

まぁ、冒険者広場を右に行けばあるわけだ。


「広場に戻る?また迷子になっても困るし」

「そうだよな、ユキみたいに方向音痴じゃないとー」


ゴンッ


………頭殴られた。


頭殴られたぞ?


案外強かったな………痛い…



「大丈夫ですか、何かに凄い悩んでるんですか」

「確かに頭を抱えてたけど違う。痛いなぁ……殴るなよ………」

フイッとそっぽ向かれてしまった。

なんなんだ……


「広場に戻ろうよ」

メルフェスが来た道を指差す。


冒険者ストリートを抜けると、街の外へと出てしまうみたいだ。


地図がそう教えてくださってる。




「そだな、戻ってパルテ探そうか」

全員Uターン。






「………パルテってどんな感じだったっけ」


ユキの記憶力は鶏に近いよな。
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