勇者さんの旅路。

□パーティ&パーティー
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落ちたと思ったら、
ユキがジャンプすればさっきの場所に上がれるぐらいの高さ。


つまり、あんまり落ちてなかった。


ユキに関しては、30センチ程しか落ちてない。



俺は下を向いていた為に、顔から着地した。


鼻血も出てなければ、首の骨も折れてなくて
幸い、顔が痛かっただけ。


「てか、手握ってんだから持ち上げてくれても……」


「剣が悪ぃんだろ」



重くて無理だったのか……

本当にこの無駄にでかい剣、要らない。



「あ、梨………あれ?」

ユキが更に崖っぷちから下をのぞき、
梨を見つけたのか知らないが、


俺は今それどころじゃない、
顔が痛い。


変形してんじゃないかな……



「下れるぞ」

そう言って飛び降りた………


え?

「ちょっ、おいっ!」


すぐさま崖っぷちに四つん這いで駆け寄る。



「階段みたいになってるから、下れる」

上を向いて教えてくれるけども、
急に飛びとりないでほしいな。



どうやら、ここだけ妙に道が広くて
視界が開けて景色が綺麗だな〜とか思っていたけど


段差の高い階段みたいな所があるらしい。


登るのは大変だけど、下るときの近道ってとこだろうな。



落ちる所がここで助かった………。




「オレのお陰だな」



「いや、この剣だろ」







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