勇者さんの旅路。
□パーティ&パーティー
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あれからすぐに山を下れた。
て、いうより
落ちた。
「街に着く前に死ぬかと思ったな」
ー数分前
「んじゃ、早く下ろっか」
「あ、梨………っ!?」
進みだした俺の後ろで、ガラッて音がした。
何かと思ったら、ユキと梨が宙に浮いて
落下しー
「うぉぉおおおいっ!!?」
気付いたら崖っぷちに立っていて、
ユキが足を踏み外したのか
とっさに手を伸ばしてガシッと掴む。
「あ、梨が………」
ユキは先に落ちていく梨を見つめていた。
「んな事言ってる暇じゃないだろっ」
「あー………うん」
掴んだユキの手を引っ張り上げようとして
剣が重くて、
落ちた
「あ、」
「おぇ」
結果、二人とも梨と同様
落ちた。
真面目に、この大剣要らないんだけど。