勇者さんの旅路。
□パーティ&パーティー
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「あ、あれ!街っぽい」
視界が開けて、遠くの景色が見える所に出た。
山を下ったら多分、草原が広がってるんだろう
一面緑色。
少し遠くに街が見えた。
多分、街。
「………すげぇ、街だ」
ユキが感動している。
「一ヶ月ぶりに山から出られるのか………」
一ヶ月山でさ迷える方が凄い気がした。
「じゃあもう少しかもな、頑張るか」
「ゲートにパティアって書いてあるから、絶対そうだ。おぉ……冒険者になれる」
こんなに喜んでるように聞こえるのに
相変わらずの無表情。
しかも、まだ食べ終わっていなかったらしい。
「てか、よくパティアって書いてあるのわかったな。俺、見えないけど」
「え………目悪ぃんじゃねぇの?」
おかしいな、山育ちなんだから
目は良いはずなんだけど……
目を擦ってみる。
見てみる、
やべ、擦りすぎて視界が霞んだ。