勇者さんの旅路。
□パーティ&パーティー
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一ヶ月もパティアを目指して迷子になってたのか……。
そんでもって何も食べてないなんて、
腹と背中がくっつくぐらい空腹だろう。
「ん………でも、森で見っけた林檎食った」
でも空腹だろうな……
そんなわけで、俺の朝飯を全部あげた。
母が昼飯まで用意していてくれてよかった。
昼飯の方は、肉とサラダとご飯。
パンを一つ食べたし、
サラダはユキにあげた。
栄養不足だと思うし。
「お前は大丈夫なわけ?ありがと」
両手に食料を持ちながら、もぐもぐしている。
水色のさらっとした髪型をしている。
そんでもって、変わった格好。
外国の人だな。
山道を下ること一時間ぐらい。
まだ、山のふもとは見えずにいる。
「その武器、使えんの?」
「無理」
「………足手まといになりそう」
無表情だから、余計に傷付く………