CATS

□CATS
2ページ/2ページ

第1章 ジェリクルソング
〜猫達の歌〜

とても静かな
夜のゴミ捨場
静まり返ったゴミ捨場の
物陰から
二匹の猫が出てきた
車のライトを浴びる
MA1&RA3「シャー」
二匹の猫は車のライトに
威嚇する
またライトを浴びる
今度は威嚇しないで
小さくうずくまる
ゴミ捨場はまた
静まり返る

―――――――――――

そこへ一匹の猫が来る
静まり返った静寂の夜に
一匹の猫は声をあげる

MA「生まれたのか?」
その声に続き
猫達が出てくる
そして猫は続く
Si「闇の中に」

A「恐れないか?」

SU「何者をも」

RA「黙ったまま耐えて強く」

RA1「生き抜けるか――?」

GU「その孤独を…」

最後の猫が声をあげると

猫達が小さな声で
歌い始めた

「そうジェリクル
我らジェリクルキャッツ
ジェリクルいつも望む
ジェリクル誇り高く
ジェリクルやり抜くのさ」

JE「嵐が来るその気配を」

KO「見逃さずに感じられるか」

JE1「目を閉じても迷わないで」

1「行きつけるか天上へも」
「そうジェリクル
我らジェリクルキャッツ
ジェリクルすべてできる
ジェリクルやり抜くのさ
ジェリクルすべてできる
ジェリクルキャッツ!
やり抜くさ」

TA「どんな時でも遊べるのか」

JE3「冒険には」

MA1&RA3「挑めるか」

BO「夢の中に」

MI「天国にも」

TA1「地獄さえも友達は?」

2「みすぼらしく」

11「痩せていても」

MA3「鋭い鼻厳しい目が」

KA「何もかもを見抜いている」

「お前こそがそうジェリクルキャッツ!
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
壁を上る綱をわたる
木から木へと
駆け抜けるぞ
空を飛んで地に戻って
羽のように宙を舞うぞ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ
ジェリクルソング
ジェリクルキャッツ」
雄猫と雌猫が
ペアになって踊り始めた
だがそんななか
ある赤色の毛並みをした
雄の虎猫と
耳の赤い雌の三毛猫は
オーブンの前で
仲良さそうに話す
ペアで踊っている
黄色い毛並みをした
雌の虎猫は少しばかり
睨んでいた
音楽は進む
皆は中心に集まりタワー
になるこれを
『ジェリクルタワー』と
呼ぼう
「ジェリクルの歌声は
空の彼方に響く
天使に届くメサイヤ
ハレルヤ
アンジェリクル
クワイヤー」
思い思いに
手を天に向ける
そしていきなり改まる
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ