Main

□糖分の多い彼
1ページ/8ページ


サウザンドサニー号にて。


「サンジ君…!」


愛おしい彼女の声がする。


振り返ると、微笑んだ天使が俺を見上げていた。



「なんだい、歩音ちゃん。」


歩音ちゃんは、手を後ろにして何かを隠しているように見えた。



「はい!あげる!」



「…ん…?ミカン?これ、ナミさんの畑の?」



「うん。貰ったの。それでね、これで今日のデザート作ってくれないかなって。」



俺は咥えていた煙草を口から離してため息を吐いた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ